手作りマスクを製作しなければならなくなった学校関係者の方へ

コロナウイルス感染が広がるなか,文部科学省から新学期より学校を再開する方針が示されました。

関連する事務連絡(3月25日付)では「養護教諭や家庭科,技術・家庭科担当教師等を中心に手作りマスクを作成する学校教育活動を行うことなども考えられます」と記されています。ここでは,手作りマスクに関する情報を集積していく予定です。

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文科省が何の前触れもなく特定の教科の教員に対し,学習指導要領に記されているわけでもない活動を展開するように求めることは極めて異例です。私は,次のような理由から手作りマスクを家庭科の授業で製作することを事実上強制するような学校設置者による指導は適切でないと考えます。

  • 材料の調達など,準備が容易でないこと
  • どのようなマスクに感染防止に効果があるのか各学校が判断することは難しいこと
  • そもそも児童・生徒のマスクの着用が感染防止のために必要だという根拠がないこと
  • マスクが必要だとしても,学校を再開して授業中に製作させるのは本末転倒であること

私たちが家庭で自らの責任において手作りマスクを製作し使用することは何の問題もないことであり,むしろこのような状況にあっては奨励されるべきことですが,それを「教育活動」の一環としておこなうべきか甚だ疑問です。

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